精神疾患など自分には関係ないと思う方が少なくありません。
しかし、うつ病にかかる人はとても多いのです。
一生のうちにうつ病にかかる人の割合は、6〜7%になることがわかっています。
うつや不安、アルコールの問題などで治療が必要になる人は、2割近くになるということもわかっています。
このようにうつ病にかかる人が多いということは、
あなたはもちろん、あなたのまわりにいる人たちにもうつ病で苦しむ人がけっして少なくないということを意味しています。
うつ病にかかる人は、几帳面でまじめな人が多いと言われています。
こうした人たちは、うつ病にかかってもまわりに気を使って、苦しくても心の中にそれを隠して一人で悩むのです。
顔で笑って心で泣いている、その苦しさを察してほしいと思います。
うつ病の患者さんは、苦しくてイライラしたり、仕事の能率が落ちたりしていることがあります。
そのときに怒ったり励ましたりするのは禁物です。
人が変わったように見えても、それは一時的なものです。
よく話を聞いて、できるだけ具体的な助言をするようにしてください。
うつ病の人にとって、まわりの人たちの手助けはとても大切な薬なのです。